にほんのみらい

子育てを楽にする2輪型ベビーカー

二輪型ベビーカー

雪道をベビーカーで移動するなんて、考えたことがないかも知れません。
メーカーの方々も、考えているヒマはないようなのです。自家用車かタクシーを使えばいいだろうと。

通常の4輪のストローラーは、雪にすっぽりハマって動けません。最近人気の、車輪の大きな3輪タイプも、格闘を強いられてしまう。そんな状況から必然的に、2輪型にたどり着きます。

5cmほど積もった新雪の上を、押しているところです。補助輪は格納した状態になっています。

新雪の中にできた、幅30cmほどの「踏み跡(ふみあと)」を通過してみます。

「踏み跡」は人や動物が歩いた後にできたみぞ、「轍(わだち)」は車輪によってできたみぞ、を示す言葉です。

幅30cmの踏み跡を歩く

3輪型がどんなに車輪が大きくても、まったく使えない理由がお分かり頂けると思います。

新しく積もった雪の上を誰かが歩くと、たいてい次の人は前の人の足跡を頼りに歩きます。日本の登山の用語で、新しく積もった雪の上を最初に歩くことを『ラッセルする』といいます。

誰かがラッセルした踏み跡は、その後多くの人が歩き、次第に広まっていきますが、幅30cm程度から広がらないところもあるのです。

3輪型は、歩道にできた踏み跡を通ることができず、車道に出るしかありません。実際、私の妻も車道に避難したところ、走る車にクラクションを鳴らされたと怒っていました。

補助輪がなんのためにあるかというと・・・

ハンドルから両手を離したい時などにザクッと開いて、安定させるためです。

正面から見ると・・・

補助輪は少し硬くなった雪の中でもグサッと突き刺さり、踏ん張ってくれます。

休憩が終わったら、補助輪を閉まってまた歩きだせます。

どうしても乗り越えられない障害物は・・・・

担いで乗り越えます。

雪さえなければ、とても楽チン。電車で2駅くらいなら、サイドステップを出して滑って行きましょう。歩行者や自転車に気をつけて!

補助輪を出すと、前輪が持ち上がり・・・

せまい場所でも旋回できる仕組みです。前輪が、少し浮いています。

どうしてもバスや電車が必要なとき、大きな力を貸してくれます。

次の図は、電車やバスの座席の様子。赤い印は、4輪ベビーカーの車輪の位置を表します。

4輪型は、旅行用のスーツケースを2つ抱えたほどのスペースをとります。

肩に掛けるためのベルトが付いているので・・・

そのまま担いで電車やバスから降ろすことができます。

傾いた道もなんのその。

砂地や砂利道も・・・

車体を伸ばすと、もう一人分のシートがつけられます。

うしろの噴水で遊んでいるのはうちの娘です。

電車もバスも恐くない。雪道や荒れ地、草地、砂利道、道を選ばない。

多少距離が遠くても、サイドステップに片足をのせてすいすい進みます。

こんなベビーカーをつくる、会社を作りたいです。応援して頂けるとうれしいです。